~あらまちなかぐみいちがみ~
荒町中組市神
荒町中組市神
建立日(西暦) |
建立者 |
縦・横・奥(cm) |
不明 |
不明 |
75x40x35 |
「河北町の石碑・石造物」,河北町教育委員会,平成11年3月より
河北町谷地の河北郵便局や河北町立南部小学校の西側を走る町道を南進、南部小学校近くの信号機のある交差点の南東にあるお不動様の境内にある市神です。
荒町には上市・中市・下市の市があり、お不動様の市神は中市です。
四八市といわれ、四のつく日と八のつく日に交互に開かれた市でした。
荒町中市の成立ははっきりしませんが、江戸時代の中頃、お不動様の縁日から発展したものなのかもしれません。
しかし、北口や大町の市の発展とともに規模が小さくなっていったようです。規模が小さくなっても明治の頃まで続いた市だったようです。
荒町の市は定期市のほか、
1月14日に団子木市
7月14日に帷子(かたびら)市
が行われていました(旧暦)。
帷子市は6月28日?7月1日まで行われたお不動様の縁日に引き続いて行われた市で、北口の貸市だったようです。
帷子(麻の織物)や縮緬(ちりめん)を扱った市で、越後(現:新潟)商人の出店も多かったようです。
縮緬などの原料となる青苧(あおそ)は紅花と並び、河北町の特産物でした。
青苧は越後などに送られて製品化され、谷地の帷子市でも販売されたようです。